1947-12-08 第1回国会 衆議院 財政及び金融委員会 第50号
○前尾政府委員 この十三條の輸送を業とするというのは非常に狭い意味で、酒の配給を輸送することを主としておる業と考えておりますので、こういう會社は現在ございません。從つて日通等の株は差支えないというふうに考えております。
○前尾政府委員 この十三條の輸送を業とするというのは非常に狭い意味で、酒の配給を輸送することを主としておる業と考えておりますので、こういう會社は現在ございません。從つて日通等の株は差支えないというふうに考えております。
○前尾政府委員 われわれは公團ができましたために、特に價格が上るというようなことは考えていないのでございます。と申しますのは、公團は御承知のように政府の出資でありますので、株式の配當をしないという點、また何らの利益をあげる必要もないのであります。
○前尾政府委員 酒類が亡失あるいは流出するということは、從來から起りがちであります。從いましてそれはマージンに相當な危險率というものが織りこまれておるわけでありまして、もちろん公團で取扱いまして、流出なり亡失するということに りしたならば、その責任は公團が負うことになりますが、その點はやはりマージンの中に織りこんでいくというふうにやつております。
○前尾政府委員 從來から税務官吏の養成機關といたしまして、税務講習所というものを設けております。しかし何分人が次から次に入れ替るものでありますから、短期で、最近までは半年ぐらいの養成でやつておつたのでありますが、本年からは二年間といたしまして、現在七百名程度の養成をやつております。
○前尾政府委員 滯納整理につきましては、これはどういう基準によつて考えるかということは、非常にむずかしいのでございます。
○前尾政府委員 全財については、まだこの法律が通つておりませんが、大體の閣議の件なり内容については、以前から話しておりまして、最近の動きは別といたしまして、また千八百圓ベースの問題があるのでありますが、とにかく今囘の特別待遇ということについては、十分その行為を感謝して、今囘の法制決定なり、滯納整理についてやろうという機運になつておることは確かであります。
○前尾政府委員 そういう時代になりますと、結局現在の勤勞控除という制度は、だんだんアメリカの税法のように、控除しないという方向に向つていくことに相なるのではないかというふうに考えておる次第であります。しかしまた一面まつたく昭和六、七年當時みたようなことに相なりますれば、またそのときとして特に何らかの考え方をしなくちやならぬ。
○前尾政府委員 動産に對する課税しました基礎はわかりませんが、物納になつておるものが七億五千萬圓あります。それからちなみに申し上げておきますが、動産の申告はあまりよくございません。從いまして現在第一次、第二次と財産税の更正決定をやつておりますが、その更生決定の中心は、動産の追加というものが大部分であります。現在追加決定いたしましたものが五十億くらいあるかと思います。
○前尾政府委員 大體におきまして四百十億程度だと思つております。豫算が四百三十五億でございますから、大體見込までいくのじやないかと思つております。
○前尾政府委員 税が少いから必要經費に入れたらどうかということについては、これは見解の相違であります。税が少ければ少いだけにそれだけの犠牲は負擔していただかなくてはならぬということにも相なるわけであります。これはあくまで戰時補償特別税と同一の思想によつて、この課税全體の建前ができております。その體は見解の相違と申し上げるよりいたし方ないと思います。
○前尾政府委員 解散しても清算が結了していない場合には、法人格がまだ存在しているわけでありますから、その法人格がある間においては、課税になるというふうにお考え願いたいのであります。
○前尾政府委員 さようでございます。
○前尾政府委員 私からお答え申し上げます。まず第一に、將來の税制改正に對して現在大藏當局が考えておる點はあるかというお話でございます。御承知のように、終戰以來數囘の暫定的な措置を經まして、本年の四月以來、いわゆる根本的な税制改正をいたしたわけでございます。殊に所得税、法人税、相續税、それらを直接税の中心といたしまして、昭和十五年の税制改正に匹敵する改正を行つた次第でございます。
○前尾政府委員 ただいまの御質問にお答えいたします。自然増收が御承知のように四百六十億圓でございます。その根據につきましては、あとで資料を出して詳しく御説明を申し上げる方がいいかもわかりませんが、一應ごく大體のお話を申し上げてまいります。所得税につきましては、自然増收として二百六十八億圓という増收でございます。
○前尾政府委員 便宜私からお答え申し上げます。ただいま税の中に從量課税のものがあることは、お話の通りであります。もちろんこういうような經濟變動のはげしい場合におきましては、非例税率によります從價課税に直すことも、從來いろいろ研究いたしておるのでありますが、現在ありますものはマツチ、サツカリシ、ズルチン、蜂蜜等でございまして、みな特殊なものであります。
○前尾政府委員 大臣の先ほど申しました税務官吏の優遇の内容でありますが、ただいま考えており、また關係方面と折衝中であります。その内容は結局基本給、暫定加給それ自身はただいまどうするわけにもまいりません。
○前尾政府委員 旅費につきましては、實は運賃値上げ前に豫算をとつておりまして、今囘追加豫算を出しておるわけです。まだ豫算が通りませんので、結局一年間の分を先に出すというような形式でどんどん先の分を前に出しておるのであります。
○前尾政府委員 北海道におきまする寒冷地手當その他雜件約七億三千萬圓でありますが、これに關する豫算案はただいま準備中でございまして、この土曜日に提出いたしたいと努力しております。それから、その中にはただいまおつしやられるところの六・三制の豫算と、それから水害對策、旱害對策は盛つておりません。
○前尾政府委員 物品税の現在の税率が、生産を阻害するとわれわれは考えていないということは、答辯いたしておるのでありまして、その後別に變りはございません。もちろん物品税が安いということは望ましいことであります。また物品税をつけまして價格が高くなることによつて、全然生産阻害ということがないとは言いきれない問題であろうかと存ずるのであります。
○前尾政府委員 補助金の問題は、補助金でいくべきものだということを申し上げたのであります。補助金を出すか出さないかということについては、これは別個の問題だと考えるのであります。要するに消費者が負擔するのでありますので、税金としては税金でとる。
○前尾政府委員 私の大勢としてというのは一般的に申し上げた次第でありまして、樂器、蓄音機等がやみ價格で賣られているかということについては、そういうふうな奢侈的な濃度の強いものが、むしろ最近は公定價格を下まわつている場合もあるかと考えるのでありますが、全般において、大勢としては公定價格を上まわるというような情勢にあるということを申し上げた次第であります。
○前尾政府委員 先ほど轉廢業者復活に伴いまして、轉廢業者もそうでございますが、既存業者も結局において三百の基本石數を限度としております方針だという話でございますが、われわれといたしましては、基本石數三百石はなるべく嚴守いたしたいと思つております。しかしそれによりますと、轉廢復活業者にもつていかれまして、そのあと殘存業者が三百石以下になる。
○前尾政府委員 國務所得については、特に公權的につくつているものはないかとも思いまするが、大藏省ではある程度の推算をなつておりまするし、安定本部でもやつておりますかる、交渉いたしましてできるだけの資料を提出したいと思います。
○前尾政府委員 かしこまりました。
○前尾政府委員 この法律は昭和二十二年十二月一日からこれを施行する。但し取引所税法第十二條の二、第十二條の三及び第十九條第二號の改正規定は、昭和二十三年一月一日からこれを施行する。
○前尾政府委員 實はこれはあとで正誤表で提出いたしたいと思つておりますが、この印刷はミス・プリントでございますので……。
○前尾政府委員 訂正いたします。
○前尾政府委員 やみ所得の捕捉の問題でありまするが、いずれにいたしましても、やみはやみでありまするので、非常に困難なことは當然であります。
○前尾政府委員 酒造業の轉廢業者の復活を、最近におきまして認めることにいたしましたのは事實でございますが、從來基本石數と申しておりますが、その生産權を前に企業整備の際に讓渡いたしましたので、その中で二、三割程度であると考えておるのでありますが、それを返還させておりますのも事實でございます。
○前尾政府委員 三百石の石數につきましては、最初考えておりました場合と最近では多少考えをかえてまいつております。と申しますのは、釀造石數も減りました關係もありますし、また能力主義で考えていきたいというので、實はただいま決定するまでに至つておりません。
○前尾政府委員 その權利金のみを對象とした特別税というのは考えておりません。しかし地主がそれを貸しまして權利金をとるという場合には、當然所得税で課税になるようにいたしたい。今度の税法で疑いなしに課税できる。從來でも權利の讓渡というような考え方からいたしまして、あるいは課税し得たかとも思うのでありますが、これはその點一時の所得に對しても、原則として課税をするという建前をとれば明瞭でございます。
○前尾政府委員 非戰災家屋税の對象といたしております家屋は、終戰時に燒殘つたという事實に對して課税いたしますのでありますから、終戰時におもちになつておりました家屋は、その所有者に對して課税するということになりますので、その後にお賣りになりましても、物納されまして、すべて課税するという建前であります。
○前尾政府委員 先ほど申しましたように、終戰時におもちになつておりました方は、その後それをお賣りになりましても、財産税で物納されましても、あるいは物納申請はしたが、名義はそのままで、まだ實際に收納されてないという場合においても、みな一律に課税になるわけであります。
○前尾政府委員 源泉課税につきましては、滯納と申しますか、自己資金に流用いたしまして、滯納いたしておるものがごくわずかございます。と申しますより最近かなり殖えてまいつたのでありますが、まあ數億はあるというふうに考えられております。
○前尾政府委員 ただいまの、營業所得は千二百二十二億です。先ほど申し上げましたように、給與所得につきましては基礎控除以下のものも入れております。從つておそらく大體給與所得と營業所得は同額くらいになるのではないかというふうな氣がいたしております。それからその對象となります人員がまるつきり違つております。營業につきましては百九十萬人程度であると思います。
○前尾政府委員 今囘の税制の改正につきましては、必ずしも間接税が非常に増率されていくという意圖のもとに行われたものではありません。間接税中、入場税につきましては、すなわち百%の税率を一五%に引上げをいたしております。しかしそれ以外の酒税とか、あるいは清涼飲料税におきましても、これは大體定額的な金額によつて表示された税率のものでございます。
○前尾政府委員 先ほどの主計局長の説明に幾分補足いたしたいと思うのでありますが、一つは大體において上半期におきましては申告納税の制度が必ずしもうまく運行されるというふうに考えておりませんので、當初からある程度豫想いたしておつたのでありす。從いまして、一面におきましては、間接税が今囘の追加豫算におきましても自然増收を相當出しておるのでありますが、間接税の自然増收というような形。
○前尾政府委員 直接税、殊に今所得税がある程度時期的にずれるということによりまして、直接税がこういうインフレーシヨンのときに不適當でないかというふうに拜承いたしたわけでありますが、その點に關しましては、從來の實績課税という方法では、とうてい經濟變動の多いときに適合しないというような意味合からいたしまして、豫算課税に直した次第であります。
○前尾政府委員 なるべく簡單に租税收入につきまして、御説明申し上げたいと思います。 先ほどお手もとに配つてあります租税收入につきましては、六百三十五億となつておると思いますが、そのほか印紙收入のうちに、印紙税、登録税、骨牌税などにおいて増税をいたしておりまして、それが一億七千三百萬圓であります。
○前尾政府委員 ただいまお述べになりました御趣旨でわれわれもすでに檢討いたしておりまして、大體御趣旨に副うような結論に到達いたしておりまして、ただいま手續進行中でございます。ただこれを法律の別表として出すかどうかということにつきまして、いろいろ法制局との問題がありまして、それでちよつと遅れておる形にあります。
○前尾政府委員 ただいまお述べになりました御趣旨につきまして、われわれもすでに檢討いたしたのでありますが、大體におきまして開港場に指定する價値あるものを考えまして、ただいま手續進行中でございます。
○前尾政府委員 ただいまのお話の點につきましては、もじ網なり漁網なりと特に對象として課税いたしたものはございません。たまたま御承知のように織物消費税につきまして、最近綿織物を課税の對象にとり入れたのであります。その結果といたしまして、織物の定義に從いまして、漁網に課税になるものができてきた次第であります。
○前尾政府委員 ただいまのお話はまだ私個人といたしましては知らなかつた事實でございますので、十分御趣旨に副いまして檢討いたします。
○前尾政府委員 先ほど申し上げました通りに、文書を見ましたときに、われわれは全然交渉を受けなかつたわけではありませんが、はつきり斷つたことが二囘くらいあつた。そのうちに文書が出たということになつております。それがたまたま問題になり、強硬な意見もあつたのでありますが、先ほど申し上げましたように、その後埼玉縣として了解はある程度受けられたように聞いております。
○前尾政府委員 埼玉縣の超過供出に對して、酒をある程度農家に還元するということについては、すでに八千石の米を縣から貰いまして一萬石の酒をつくり、そのうち四千石は農家に還元し、その殘りの三分の一は縣の勞務者に還元しております。これは現實にそういうように手配濟みであります。もう一つの問題として酒税の半分を還元してほしいという意見がありました。
○前尾政府委員 ただいまお話の、知事がいろいろ文書をもつてお出しになつておるのは、私が交渉を受ける前に見ました。しかし私としては全部税の還元はできないということをはつきり申しております。それからその後できるだけ協力してやつてもらいたいという話は、次官等からも聽きましたが、しかし出すということは、大藏省としてはたれも言明していないと思います。